2022/10/11

APAC EntrepreneurにLee Longshawのインタビューが掲載されました。

APAC EntrepreneurにLee Longshawのインタビューが掲載されました。

リンク:
https://apacentrepreneur.com/lee-longshaw-dedicated-to-building-a-world-where-creativity-and-talent-can-thrive/

以下記事より抜粋

リー・ロングショー:創造性と才能が繁栄できる世界を築くことに専念

成功とは何か。
多くの人にとっては、より良い環境を求め、上へ上へとさらに頂上を目指すこと。
ほぼ人生の大半の時間を費やすすべてです。
しばしば、私たちは成功について、役職を得ること、高い給与を得ること、そして好条件な場所にオフィスを持つことと位置付けます。しかし、一部の人はこれと違うことをして起業し、世界で自分自身を証明するために、高給で安定の仕事を辞めることを選びます。
彼らは定時勤務、固定給料の安定した仕事を自ら手放し、自分の道を切り開くため、そして自身の夢を追いかけるのです。

今回紹介する、起業家の世界に足跡を残すために飛び出した勇敢な人の1人は、Gion&Pacific Holdings Co., LtdのCEO兼クリエイティブディレクターであるLee Longshaw(リー  ロングショー)です。

リー氏は、80年代にデザイナーとしてリバプールから日本に拠点を移し、キャリアをスタートさせました。
東京での仕事は彼に安定をもたらしましたが、それと同時に彼はクリエイターとして探求する自由がないことにも気付きました。当時、日本の会社は、デザイナーとしてのスキル、創造性のレベル、アウトプットよりも、デザイナーブランドに重点を置いていました。

そこで、リー氏は会社を辞めてフリーランスになることに決めました。
その会社を去る前、日本海沿岸の新潟にあるリゾートをデザインするコンクールで優勝しました。リー氏は東京での仕事を辞め、リゾート開発の仕事のため新潟に引っ越しました。
しかし残念なことに、新潟でのその仕事のクライアントは破産し、報酬は支払われませんでした。
当時、リー氏は23歳で、彼の日本語能力はとてもひどかったのです。しかし、リー氏はあきらめず、パートタイムとして新潟のテクニカルカレッジで働き、デザインを教えました。リー氏は毎日18〜20時間働きました。

「東京のトレンディなデザインオフィスから遠く離れてはいましたが、独立心を保つことができ、そこで本当のハードワークが何であるかを知りました。月々の支払いのほか、東京に戻って再びビジネスを立ち上げるのに十分な貯蓄をすることができました」

とリー氏は話します。

あらたな旅へ

東京に戻ったリー氏は、同じような経験を持つデザイナーを起用し、古いガレージを借りて、新しい物理的なクラフトスキルを学ぶためのワークショップに改装しました。
2004年、リー氏が会議でアパレル業界について話し合っていたとき、日本には健全な国内衣料品ブランドが不足していることに気付きました。「80年代、環境的に持続不可能なファストファッションだけを残し、衰退した、貧弱なブランドがたくさんあります。
私はなぜなのかと研究を始めました。

「伊藤忠商事のような商社は大企業ですが、日本のアパレルブランドには興味がありません。
彼らは最先端の洋服を身にまとったバイヤーをパリとイタリアに送り、ブランドを支配するような契約をし、お金を稼ぎ、そして次なるブランドを探すのです。」

とリー氏は話します。

リー氏は日本の銀行から財政的支援を得ることは難しいことに気付きました。
給与を得られないなら、あなたは存在しないのです。
その結果、多くの才能を持つ人々や人材が新たなビジネスへの支援がなされず、さらに多くの人が夢をあきらめています。また、このままでは日本では国際的な賞賛を得るような日本ブランドは生まれないのではと感じました。
そこでリー氏は、日本の才能が孵化し、成功するためのプラットフォームを作り始めました。

The Origin of Gion & Pacific Holdings

リー氏は日本古来の中心である祇園に引っ越しました。
そこで見たのは、芸者が石畳の通りを行き来し、茶道は芸術作品のようでした。
リー氏は5年間かけて古都京都の神秘性を吸収し、祇園ジーンズと名付けたジーンズのブランドを開発し、日本の職人技を世界に示しました。

のちにこのジーンズは2019年に「世界最高の職人デニム」として賞を受賞し、このコンセプトを世界レベルに引き上げるために、リー氏は創造的なファッションを提供する総合取引およびプライベートエクイティファンド会社であるGion & Pacific Holdings Co Ltdを設立しました。

創造性と情熱を促進したいという強い願望に突き動かされて、リー氏はiBusXモバイルアプリケーションのコンセプト作りに取り組み始めました。
iBusXはweb3エコシステムで構築され、才能と情熱を持つ人々に創造的な自由な場所を提供しました。
また、ユーティリティ暗号通貨を備えているため、社会はアーティストに直接報いることができます。

「銀行は日本の起業家の夢を打ち砕き、特に大手銀行が反競争的で大手商社と深く結びついている。そこで地方分権が不可欠であると強く信じています。銀行が新規事業支援やクリエイターを助けないならば、iBusXcoinがその役目をやります。才能は報われるに値し、iBusXはAirB&Bがスペースを有効活用するように、そのためのプラットフォームです。」

とリー氏は述べています。

起業家の成功の主な属性

大手トレーディングおよびプライベートエクイティファンド会社を経営しているにもかかわらず、リー氏は自分自身を起業家と呼ぶことを好まない。「私は『起業家』という言葉が好きじゃない。父のような職人になりたかった。なぜなら私は自分自身を起業家として想像したことがなかったからです。私は自分を取り囲む環境の変化に適応することによって生きることだけ考えていたのです。

リー氏にとって、真の起業家とは富を蓄積することではない。
製品やサービスを通じて価値を作り出し、私たちの周りの人々のために富を得ることに焦点を当てる。
リーダーとしての価値は、3つの重要な要素、すなわち、コミットメント、情熱、犠牲としています。リー氏によると、設定した目標を達成するため、必要な要求をし、オッズに挑戦し、それは時に多くのものを犠牲にします。
リー氏はこの要素を兼ね備えた人は高く飛び立つことができると信じています。

旅路に沿った貴重な教訓

起業家としてこれらの経験からの教訓を生かし、リー氏は若い起業家に目標と価値観に忠実であり続けるようアドバイスしています。

「大企業からの否定的な意見で先延ばしすることは必要ないのです。
大企業にとってあなたが新たな脅威であり、競争することを望んでいないのです。突き出た釘は叩く必要があると思っているのです。」

とリー氏は過去の経験からそう話します。

祇園ジーンズが国際的なデニム賞を受賞したとき、日本のあるメディアは、その成功を報道しました。
大手メディア会社から「日本のデニム会社のオーナーに恥ずかしい思いをさせるな」と記事報道を規制され、祇園ジーンズの海外での成功は日本国内では隠されてしまいました。
リー氏は、怒りをあらわにしても何も変わらないことをわかっていました。リー氏はさらに、大手企業によるメディアへの否定的な圧力が市場を支配しており、iBusXはそれに対抗するプラットフォームを目指していると述べています。リー氏はここまで長い道のりを歩んできました。そしてこれからのリー氏の感動的な旅は成功が目的地ではなく、無限のチャンスで満たされたエキサイティングな旅であることを美しく物語っています。